MAGIS "日常にこそ優れたデザインを"
2009年4月 6日 | 投稿者: 高橋 美礼
昨年にひきつづき、interiorlifestyle関連の話題をお届けするこのブログを担当します、高橋美礼です。これまで毎回多くの反響をいただき、注目度の高さを実感してきました。今年も開催レポートまで、どうぞご愛読いただければ嬉しいです。
さて、今年最初の話題はイタリアの家具メーカー「MAGIS(マジス)」社から。
1976年、ミラノと隣接するヴェネト州にユージニオ・ベラッツァ氏が起こしたMAGISは、世界的に活躍するデザイナーによる個性的な家具が、比較的手頃な価格で揃うラインナップが特徴のひとつ。プラスチック樹脂製を中心に、近年はステンレスやアルミ素材を用いた革新的な技術も高く評価されています。自社工場をもたず、地域の専門製造工場と提携しながら製品開発を行っており、創業者一族の個人資本を支えに "ファミリービジネス"を貫いている点では、典型的なイタリア企業といえるでしょう。
現在世界70ヶ国以上で展開されており、日本では空港ラウンジや美術館ロビーなどコントラクトでの使用シーンをよく見かけます。今年1月には期間限定でオープンしたコム・デ・ギャルソンのショップ「ブラック・コムデギャルソン」に並んだ、コンスタンティン・グルチッチの「チェア・ワン」も記憶に新しいところ。
実際に体感できる場といえば、昨年のIFFT/インテリア ライフスタイル リビングでMAGISの協賛によって設けられたラウンジも、定番製品の実力を発揮し、来場者のミーティングスポットとして活用されていました。
6月のインテリア ライフスタイルにはブースで出展、11月のIFFT/インテリア ライフスタイル リビングでは協賛、という2パターンのアプローチは国内での認知度を上げる効果があった、と語るのは、MAGIS Japan東京事務所マネージャー小林裕明氏。
「ブランドイメージとなる新製品の発表は6月のインテリア ライフスタイルで行い、MAGISのアイコン的な製品で機能的な場を提供できたのが協賛の機会です。ブース出展とは違い、製品に関する説明はできませんが、それがかえってゆっくりと利用していただけたのではないでしょうか。事務局への問い合わせも多く、商業施設などの大型引き合いにもつながりました」
MAGIS社社長が自ら創業当時より掲げてきた、「日常にこそ優れたデザインを」というデザインフィロソフィーを体現する製品群は、使ってみてこそその真価を問うことができるはず。そのためにぜひ訪れておきたいのが、「MAGIS東京ショールーム」。展示だけでは伝えきれない製品の魅力に触れられる新しいショールームが、この4月にオープンしました。
場所は新宿パークタワー内、リビングデザインセンターOZONE5階。新作家具をはじめ、2004年から発表しているキッズファニチャーコレクション「Me Too」などが並んでいます。
先日行われたオープニングイベントには、デザイナーの喜多俊之氏、深澤直人氏、ジャスパー・モリソン氏が出席。
「1988年、MAGIS の社長がミラノのオフィスに訪ねてきて以来の付き合いです。社長が自身でデザインディレクションを行い、デザイナーを全面に押し出すことがメーカーとしての生命線。MAGIS社によって周辺地域の産業も発展していますよ、まるで、東大阪のようにね(笑)!そんな勢いのあるMAGISに参加していることを、誇りに思います」、と喜多氏。
また、深澤氏も同様に社長の人格に触発されてデザインを引き受けることになったといい、「感覚的、直感的経営者。アドヴァンス的テクノロジーにも長け、将来性の高いMAGIS社を、皆さんにも応援してほしい」とエールをおくっていました。
地元に密着し、地域を巻き込むものづくりという視点でとらえてみれば、日本とも共通の産業体勢を見いだすことができるようです。デザインのオリジナリティとともに、確かな技術と哲学を積み重ねたMAGISの新製品は、今月末に行われるミラノ・サローネでも発表予定とのこと。そちらも現地からレポート予定です。
MAGIS東京ショールーム。イタリアにショールームが完成するのは、もうすこし先になる見込み。
「Me Too」コレクションの新作「New Puppies」はツヤ仕上げと、蓄光仕上げ。
MAGIS
0120-94-5512
MAGIS東京ショールーム
東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー
リビングデザインセンターOZONE5F
03-5909-0989
(営業時間)10:30〜19:00水曜日休館


