紙をつかったデザインアイテム 「geografia」「紙和」
2009年5月25日 | 投稿者: 高橋 美礼
先日の事務局スタッフによるブログで「かみの工作所」について紹介がありましたが、インテリアライフスタイル展(以下
geografia http://www.geo-grafia.jp
香川県三豊市にあるマルモ印刷は、特殊加工技術と印刷方法を駆使し、地理・地形・地球をテーマとしたステーショナリー「geografia(ジオグラフィア)」シリーズを昨年発表しました。初披露となったのは昨年7月に開催された文具・紙製品の見本市への出展でしたが、今回の
特徴はなんといっても、デザインと印刷加工技術の融合でしょう。
「earth's axis, 23.4degrees(地軸23.4度)」は地球の構造が体感できる組立て式地球儀で、ポリプロピレンシートにシルク印刷する3D印刷技術によって、大陸部分が浮かび上がって見えます。

*geografia「earth's axis, 23.4degrees」。オリジナルパターンと表面のレンズが特殊なシルク印刷で、大陸部分が浮び上がって見えます
「altitude of 200pages(標高200ページ)」は等高線のラインでカットされ立体になったメモパッド。印刷機に内蔵されたユニットに、腐食処理によって複雑なラインを再現できる刃物を装着し、印刷と同時にダイカットができる技術を使っています。制度が高く、各ページの数字を印刷しながら、等高線の緩やかなラインが切り出されるというのが驚きの技術です。

*geografia「altitude of 200pages」。印刷の工程でカットとエンボス加工技術で制作されたもの
他にもインラインエンボス技術やUVスクリーン印刷など多様な技術が、川をモチーフにしたブックマークや、世界の美しい都市計画を表現したノートなど、さまざまなデザインに活かされています。今回の
SIWA 紙和 http://www.onao.co.jp
昨年の
紙の原料であるパルプとポリオフィレン繊維を混ぜ合わせて漉くという、和紙の製法でつくられた「ナオロン」。柔らかく、しなやかな質感ですが強度があり、水に濡れても破れにくい素材です。現在一般的にポリ袋の原料であるポリオフィレンフィルムは燃やしても有毒ガスが発生せず、環境への付加が少ないことからも安心でき、また破れにくい点でもバッグやボックス等に適しているのでしょう。
照明類には中心にフィルムを挟み込んだ「ハードナオロン」を使い、張りのある形を保っています。
和紙がもつ、いわば民芸的な雰囲気はほどよい懐しさとして残しつつも、使い込んでしわくちゃになったような風合が斬新で魅力的です。今年の新作は、トートバッグやリュックサックなど。素材は同じナオロンですが新たな試みがなされるようです。

【データ】
マルモ印刷
〒769-1502
香川県三豊市豊中町笹田笹岡3915-5
tel . 0875-62-5856
fax. 0875-62-5861
大直(おおなお)
〒409-3601
山梨県西八代郡市川三郷町184-3
tel . 055-272-0321
fax. 055-272-0323


