IFFT BUSINESS ANTENNA 終 2010年の明るい予感―IFFTを振り返る
2009年12月11日 | 投稿者: 本間 美紀
IFFT/インテリア ライフスタイル リビングが閉幕して一週間が経ちました。
状況も落ち着いたところで、今年のこの見本市を振り返ってみたいと思います。
来場者は3日間で20,226名という結果でした。
これは3日間ではほぼ昨年と同じ数をキープできたといえるでしょう。
「ここ数年のインテリア系見本市が、ふくらむだけふくらんで
方向性を欠いてきた中で、適正規模でちゃんと話のできた
見本市だったと思いました。1点1点丁寧に見られたし、
出展者とゆっくり話もできた。初出展の知らなかった小物もありましたし、
CLASKAなど話題のデザインショップが出ていたのもよかった。
全体的に日本のものが多いという印象でした」
(空間コーディネーター/Yさん)
「実は行く前はどうかな...と思っていましたが、なかなかよかったです。
実際に仕入れにつながりそうな、現実的な出展が多かったですね。
売れそうだと思ったものもありました」(百貨店バイヤー/Sさん)
またプレスやインテリアスタイリストの来場も目立った。
特にインテリアスタイリストは雑誌やウェブ、広告などで撮影する家具、
小物を選ぶ重要な存在ですが、彼女からたちも「結構面白いものが見つかった」と
好評価なコメントが出ていました。
「期待していなかったけど、予想以上によかった」的な意見ばかりで
すみませんが、実際、開催までは事務局もドキドキの一面があったようで、
今回の好意的な評価には、事務局胸をなでおろしていると聞きました。
いわゆる'デザインのお祭り'的な見本市ではなく、仕入れや新しい
コンタクトをつくれるビジネス見本市的な評価が安定したようです。
事実、開催日は昨年より1日短縮。会場は去年の25,690㎡から、17020㎡へ。
全体がコンパクトになったわけですが、内容が充実していればあまり問題はない。
つまり来場者もその「質」をきちんと見ているわけです。
これは大阪で開催された見本市「リビング&デザイン展」でも同じような反響が
あったようです。また今回、事務局が意識したのがジャパンブランドへの
こだわりだが、その点、「にっぽんらいふ」の出展は好評だったようです。
にっぽんらいふの出展社からはこんな意見も聞きました。
「正直、業界の中のいろいろはあったと思う。けれどもこれからは、
そんな境界が溶けてなくなり、よりよい集結力が期待できると思う。
また経営者も世代交代が進んでいるので、変わってくることもある。
これまでは何となくどうなるのかな、というさまよい感があったけれど、
来年からは確かなものになっていく。そんな明るい方向が見えました」。
(国産メーカーSさん)
「家具を中心に見ていましたが、伝統的な地域の技術や地場産業の家具が
目にとまって、日本の家具や素材の情報が多く得られました。
ミヤコンジョプロダクトとか岩倉栄利さんの都美など、良い発見がありましたね。
6月のインテリアライフスタイルとはまったく違う雰囲気に思えましたし、
プレゼンテーションを見るというよりは、商品をきっちり見るという感じで
プロ向けの志向を強く感じました」
(インテリアデザイン事務所/Mさん)
来年はこの「国産」が一つのキーワードになりそうですが、
セミナーで中川政七商店の社長、中川淳さんの「過剰な国産信仰もいけない。
日本で作れば何でもいいのか。手がかかっていれば高くて当たり前なのか。
作る側も買う側も立ち止まる必要がある」。そんな言葉が印象的でした。
またもう一つのテーマは「MD(マーチャンダイジング)」だということを、
あちこちで耳にします。ものづくりに関しては意識も高まっているし、
マーテケティングや企画も成熟している。その一方で流通のスタイルが
硬化していて、誰もが新しい道をみつけられずにいる。魅力ある
売り場づくりがあってこそ、ものが売れる、商品が生きる。
そんなMDのための提案を盛り込んだ企画も、来年はあっても
良いのかもしれません。
リーマンショックでどの業界もが、迷い、苦しんだ1年間。
その重い雲は何となく晴れ間が見えてきたようにも思えます。
来年もIFFT/インテリア ライフスタイル リビングは、開催されます。
会期: 2010年11月24日(水)-26(金)
場所: 東京ビッグサイト 東ホール


