日本のライフスタイルに新たな定番を。
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サローネ・サテリテ出展者より

 前回につづき、ミラノ・サローネからインテリア ライフスタイル(以下IL展)に出展するデザイナーを紹介したいと思います。今年も日本企業からの出展が多く、さらに日本人デザイナーの活躍が目立ったミラノ・サローネ。なかでも、フィエラ本会場に併設されているサテリテ(=サテライト)には、35歳以下の若手デザイナーが未発表のプロトタイプを発表する場として世界中から出展希望者が集まりますが、今回は海外在住者も含め日本人デザイナーが15組もブースを構えていました。彼らを含め、若い柔軟性のある発想力とアプローチ方法はサローネ会場でも、熱いエネルギーを感じます。もちろん、高い技術を駆使した有名メーカーの新製品と比べれば、完成度には差があります。しかし、サテリテの場で将来性をかわれ、チャンスをつかむデザイナーも少なくないのです。かつてのnendoやトネリコがそうだったように。

 その意味で将来有望なサテリテ出展デザイナーの作品は、IL展でも必見に値すること間違いありません!

 

ドリルデザイン+滝澤ベニヤ

 前回「合板研究所」としてneONに参加したドリルデザインが、建築家の芦沢啓治氏と新ニユット「HOMESWORK」を立ち上げ、サテリテに登場しました。新作の椅子「BEETLE」は、民芸家具を思わせるスタイルが新鮮。座面の高さや背もたれのバランスが、西洋風のダイニングチェアというよりも、床座と併用するリビングに似合いそうです。研究を進めてきた合板のほうは、北海道旭川にある合板メーカー滝澤ベニヤから商品化が決定しています。IL展では一般に販売される規格ベニヤのバリエーションがそろいます。ベニヤという素材をひとつのプロダクトとしてとらえたい美しい木口には、何か自分の手でつくってみたい、という創造性を刺激されます!

 

2-1.JPG

 HOMESWORK http://www.homeswork.jp

 ドリルデザインと芦沢啓治氏によるユニット。サローネ・サテリテ会場のブース風景        

     
2-2.JPGのサムネール画像

 *HOMESWORK http://www.homeswork.jp
合板研究所(http://www.homeswork.jp/)としてドリルデザインと特注家具設計製作のフルスイングが取り組んできた、全く新しい合板。「ペーパーウッドシリーズ」をつかったシンプルなボックスも木口のラインがアクセントです

 

shigeichiro takuchi+彰宣

 

 竹内茂一郎氏は昨年に続き、単独でのサテリテ会場への出展。今回の新作のうち、漆器の器は山中漆器の老舗のひとつである我戸幹男商店のブランド、彰宣から商品化が決定し、IL展ではさらにブラッシュアップされて披露するとのことです。漆器らしい艶と、現代生活にも似合う落ち着いた色使いが目を引きました。派手な勢いのあるデザイナーが多いサテリテ会場では、ともすると見逃されることもありうるデザインですが、確かな存在感を放っていたようです。静かで強いアピールを感じました!

 

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          shigeichiro takeuchi http://www.shigeichiro.com/index.html

彰宣から商品化予定の漆器。グラデーションが美しい!

 

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          shigeichiro takeuchi http://www.shigeichiro.com/index.html

竹内茂一郎氏の新作「Bin」。薄い木の板が蓋状になっているごみ箱です。今年創設されたサローネ・サテリテ・アワードにノミネートされたデザイン

 

 

nownaotoneico

 

 サローネ・サテリテで今年話題となったのが、新設されたアワード。これまで開催されてきたドイツの「report award」誌主催の賞に加え、フィエラ本会場でのミラノ・サローネを主催するcosmitから授与する賞ができました。その栄えある第1回目の1位に選出されたのは、ニューヨークを拠点に活動するデザイナーの田村奈穂氏。「SEASONS」と題されたブースには、蜘蛛の巣状に張り巡らされたテグスにシリコン制の葉っぱが絡まるように浮かんでいました。葉脈までデザインに取り込んだシリコン成形の葉っぱは、皿やトレーとして使う提案のもの。自然なカーブや葉脈の凹凸が感覚的でいながら、十分な機能性をもっています。普段は大型プロジェクトに関わる仕事が多く、サテリテのような個展形式での発表は初めてだとのこと。商品化よりもまず、自分が楽しみたいという気持ちがストレートに伝わってきた展示に、誰もが好印象を抱いていたようでした。

 また、広いサテリテ会場を区切るように設置されたラウンジの空間設計には、トネリコが参加。「designing the world」というコンセプトのもと、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアをそれぞれ違うデザイナーが手がけたなかで、トネリコが担当したのはアジアラウンジ。天井から吊られた大きな"のれん"状の白いカーテンの下、天童木工が制作したスツールが点在した空間が出現していました!サローネ・サテリテ会場で注目され、世界にはばたいたデザイナーとしてまるで凱旋参加のようですね。来場者にはひとときのやすらぎを、出展者には目標となる刺激を与えていたに違いありません。

 

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          nownao  http://nownao.com/

田村奈穂氏の出展ブース「SEASONS」。テグスの蜘蛛の巣にとらわれたような葉っぱは、春夏秋冬を意識したカラー

 

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          nownao  http://nownao.com/

田村奈穂氏の作品。シリコンに対する人工的な感覚をまるで感じさせない、自然な魅力があります!

 

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          TONERICO:INC.  http://www.tonerico-inc.com/

トネリコが担当した、アジア・ラウンジの様子

 

【データ】

滝澤ベニヤ(たきざわべにや)

http://www.takizawaveneer.co.jp/

(本社)

tel . 0124273111

fax. 0124273113

 

彰宣(しょうせん)

http://www.syosenjapan.com/

tel . 0761-78-4421

fax. 0761-78-5543

 

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